第13回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
2-2.看護実践への質的研究の活用とチャレンジ
森 小律恵
1
Kozue Mori
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.62-63
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
- 有料閲覧
- 文献概要
私は,長年糖尿病看護の実践を行ってきたなかで,自律神経障害をもつ糖尿病患者への看護について関心をもつようになった.自律神経障害による症状は多岐にわたり,患者がかかえる問題は複雑である.しかし,医療者が理解していることは少ないうえに,患者自身もさまざま工夫してもよくならない症状や,これまで自己管理できなかったから仕方がないとあきらめたり,表面化されにくい現状がある.
私は,臨床経験のなかで,患者が身体の感覚や症状を把握することを手がかりに,対処方法を探り,症状が軽減することができた経験があり,患者の身体への気づきを促し症状の体験を明らかにすることで,患者を支援する方法を探ることができるのではないかと考え,自身の看護実践から質的研究を行うことになった.
Copyright © 2009, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.