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平成26年に公布された「医療介護総合確保推進法」のもと,「保健師助産師看護師法」が改正され,特定行為に係る看護師の研修が制度化されて,平成27年10月から実際に研修が開始された.特別委員会では,「特定行為に係る看護師の研修制度」への本学会の対応を検討してきた.これまでの糖尿病看護認定看護師(以下,DM-CN)の方々へのサポートをふまえて,まずはDM-CNの方々が研修を受けてさらに活動が拡大できるような研修に向けた提案をしていくことになった.しかし,それに向けて,DM-CNにヒアリングをしていたところ,「特定行為に係る看護師の研修制度」についての情報が多くの方々に届いていない可能性が推測された.そのため,第20回日本糖尿病教育・看護学会学術集会にて,特別緊急企画として,「特定行為に係る看護師の研修制度を理解する—糖尿病看護認定看護師,関心のあるすべての方,緊急集合!—」を開催した.
この特別緊急企画では,参加者が「特定行為に係る看護師の研修制度」について理解を深め,今後の活動に向けて各自が考える機会にできることをねらいとし,3人の講師から講演をしていただいた.まず,特定行為研修制度の概要を理解するために,厚生労働省の立場から山口道子先生より,研修制度ができた経緯および制度の仕組みについて説明していただいた.次に,特定行為を実施している看護師の立場から,DM-CNの資格を持ち,さらにナースプラクティショナーのコースを修了された中山法子先生から,特定行為を活用した糖尿病看護の実践について,実践事例をもとに活動の実際についてお話頂いた.最後に,看護管理者の立場から,杉元佐知子先生に,先の中山法子先生の支援や特定行為に係る看護師の研修制度に対する看護師への期待について講演いただいた.
この特別企画には多くの方々に参加していただいたが,会員の皆様には特定行為に係る研修制度について十分な情報が未だ届いていないと思われるため,特別緊急企画の内容について報告をすることとした.
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