Japanese
English
【研究報告】
糖尿病患者のセルフケア能力測定ツールの開発―試用結果に基づいた修正の試み
The Development of the Instrument to Assess Diabetes Self-care Agency: The Revision of Instrument on the Basis of the Results
清水 安子
1
,
黒田 久美子
2
,
内海 香子
3
,
森 小律恵
4
,
麻生 佳愛
5
,
村角 直子
6
,
正木 治恵
2
Yasuko Shimizu
1
,
Kumiko Kuroda
2
,
Kyoko Uchiumi
3
,
Kozue Mori
4
,
Kawai Asou
5
,
Naoko Murakado
6
,
Harue Masaki
2
1大阪大学大学院医学系研究科
2千葉大学看護学部
3自治医科大学看護学部
4杏林大学医学部付属病院
5福井大学医学部看護学科
6金沢大学大学院医学系研究科
1Graduate School of Medicine, Osaka University
2School of Nursing, Chiba University
3School of Nursing, Jichi Medical University
4Kyorin University Hospital
5School of Nursing, University of Fukui
6Graduate School of Medical Science, Kanazawa University
キーワード:
セルフケア能力
,
アセスメント
,
看護効果
,
尺度開発
Keyword:
セルフケア能力
,
アセスメント
,
看護効果
,
尺度開発
pp.146-157
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
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本研究は,先行研究に基づいて開発した8要素69項目からなる糖尿病患者のセルフケア能力測定ツール(IDSCA)(試案)を5名の看護師が19名の糖尿病患者に試用し,その測定結果をもとに,質問項目の表現の適切性,内容妥当性,実用可能性について検討した.表現の適切性:「答えられない」との回答があった質問項目は7項目で,表現をよりわかりやすく,また多様な患者の状況に対応できるよう変更する必要があることなどより,患者の能力の違いを把握できる表現へと変更する必要がある点が明らかになった.内容妥当性:天井効果を示したと考えられる項目が8項目あるなど,いくつかの項目について内容が妥当かどうか検討する必要があると考えられた.実用可能性:回答所要時間は平均48.1分で,項目を削減し短縮する必要があると考えられた.これらの結果を踏まえ,IDSCA(試案)を修正し,対象者数を増やし計量心理学的解析手法を用いて基準関連妥当性や内的整合性など,妥当性・信頼性の検証を行っていく必要がある.
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