Japanese
English
【調査報告】
病棟における糖尿病患者の看護の実態調査
The Survey of Nursing Cares for Diabetic Patients in Inpatient Settings
飯岡 由紀子
1
,
野並 葉子
1
,
山川 真理子
1
,
豊田 邦江
2
,
伊波 早苗
3
Yukiko Iioka
1
,
Yoko Nonami
1
,
Mariko Yamakawa
1
,
Kunie Toyoda
2
,
Sanae Iha
3
1兵庫県立看護大学
2高知女子大学修士課程
3兵庫県立看護大学修士課程
1College of Nursing Art and Science, Hyogo
2Kochi Women's University, Student of Graduate Course
3Graduate School of Nursing, College of Nursing Art and Science, Hyogo
pp.22-35
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究では,全国の病棟における糖尿病患者に対する看護の実態調査を行い,看護状況を明らかにすることと,看護としての重要性の程度を調査することを通して,糖尿病患者の看護の発展の方向性を明らかにすることを目的とした.全国695施設に対して,われわれが導き出した糖尿病患者の看護18カテゴリー,158項目の実施および重要性について調査を行った.その結果,158項目の平均実施比率は59.6%であり,平均重要性比率は66.2%であった.「個人に焦点を当てた看護」,「インスリン注射」,「低血糖」,「Sick Day対策」は,糖尿病患者の看護として,看護婦独自の領域と考えられた.「食事療法」,「運動療法」では,看護婦が実施している項目と他職種との関連がある項目があり,他の専門職との連携の必要性が示唆された.「ケア体制」,「教授方法のトレーニング」では,実施比率と重要性比率の差が著しく,今後改善の必要性が示唆されるカテゴリーと考えられた.
Copyright © 1999, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.