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特集 健康食品にどう対応するか―スタッフと患者の思い
Ⅱ健康食品に関する実態調査
病院での実態調査(糖尿病患者)
Questionnaire survey on use of dietary supplements in patients with diabetes mellitus
荒砂 慶子
1
1市立三次中央病院 診療技術部栄養科
キーワード:
①健康食品
,
②特定保健用食品
,
③健康被害
,
④チーム医療
Keyword:
①健康食品
,
②特定保健用食品
,
③健康被害
,
④チーム医療
pp.19-23
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101281
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はじめに
日本の薬事法や食品衛生法では,口に入るものは「医薬品」か「食品」のどちらかに分類される(Box 1)1).医薬品では「効果・効能」を表示することができるが,食品においては消費者庁の審査を受けた特別用途食品や特定保健用食品を除いて,特別な表示ができないこととなっている.つまり一般的に言われる健康食品とは,“消費者が健康に良いと積極的な効果を期待して摂取する医薬品以外の食品”と考えられる.
われわれは,日常診療の中で健康食品を利用する患者に遭遇することをしばしば経験する.科学的根拠をもたない健康食品はとかく敬遠されがちであるが,読者の先生方におかれてはどのように対応しておられるだろうか.
医療者として,健康食品を利用する患者とどのように向き合っていけば良いのか,また患者の健康食品の摂取状況を明らかにすることを目的に,当院で糖尿病患者を対象に調査を行った.調査の結果を交えながら,健康食品について考えてみたいと思う.
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