調査
糖尿病患者の実態—看護ニード調査
重久 房子
1
,
秋葉 ひも
1
,
八反田 静子
1
,
下川路 郁子
1
,
藤野 瑠美
1
,
宮田 洋子
1
,
大園 智子
1
1鹿児島市中央保健所
pp.548-558
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206146
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I.はじめに
糖尿病は人類の進歩と繁栄に伴って増加し,豊かな社会ほど頻度は高く,現在では全国100万人以上もいるといわれ,更に40歳以上の層では10人に1人の割で糖尿病を疑ってよいとさえいわれている。又糖尿病による合併症も多く,生涯にわたって自己管理が必要である。
鹿児島市においては,昭和49年から市医師会,大学病院,保健所の三者で糖尿病教室を開設し,適正な検査及び生活指導を行っている。その主なる内容は,糖尿病クリニック,患者・医師・栄養士それぞれにむけての講演会,年1回の糖尿病展示会,小児・成人のサマーキャンプ,地区における患者会などである。私共保健婦はこれらの事業に参加する中で,地域の糖尿病患者の潜在看護ニードの把握の必要性を痛感し,糖尿病看護ニード調査票を作成,訪問調査を行ったので報告する。
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