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外来患者の実態調査
福岡 壽三
1
,
山本 猛
1
1山口県立医大事務局
pp.47-51
発行日 1955年9月1日
Published Date 1955/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201003
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まえがき
病院が患者のために存在するものである限り,患者の意志又は希望を医療上支障がない範囲において十分に充すことを考えることは,病院の責務であると思われる。サービスの改善とか昂揚とかいう言葉は,日常よく使われているが,これが具体的実行手段となると,盲点があまりにも多く,兎角掛声ばかりに終りがちのものである。当病院に於ては昭和26年度をピークとして外来患者数は,年々減少の一途をたどつている。この原因は何辺に存するか? これの究明と,これが改善資料とあわせて病院経営上の参考資料を得るため,昨年9月当病院で実施した外来患者実態調査の結果を発表して諸賢の御参考に供したいと思う。いくらかでもお役にたてば倖である。
この調査は別図外来患者調査表を用いたが調査項目は主として1 患者はどんな乗物を利用して来院しているか。2 来院するまでの所要時間は,どれくらいかかるか。3 どう云う理由でこの病院を利用しているか。4 どういう経緯でこの病院を知つたか。5 各個所での待時間はどれくらいかかつているか。6 病院に対して,どう云う意見又は希望を持つているか。であつた。
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