Japanese
English
教育講座
神経運動発達診療の実際
Medical Examination of Neuromotor Development
橋本 圭司
1,2
Keiji Hashimoto
1,2
1昭和大学医学部リハビリテーション医学講座
2医療法人社団圭仁会はしもとクリニック経堂
キーワード:
神経発達症
,
N5E2
,
リハビリテーション診療
,
サイン
,
神経運動発達
Keyword:
神経発達症
,
N5E2
,
リハビリテーション診療
,
サイン
,
神経運動発達
pp.1092-1096
発行日 2023年12月18日
Published Date 2023/12/18
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- 参考文献 Reference
はじめに
神経発達症(発達障害)の概念が拡がるにつれ,神経発達症のある子どもにとって,早期の特定と介入が重要であることは,多くの臨床家が認識し始めている.しかしながら一方で,発達の遅れや程度を評価する仕組み(スクリーニングツールや発達検査)は存在するものの,実際の臨床場面で,神経発達症のサインをどのように診察し判定したらよいのかについて具体的に示した方法は少ない.
本稿では,スウェーデンのヨーテボリ大学のChristpher Gillberg博士によって提唱された神経運動5分検査2歳版(the neuromotor 5 min exam 2-year-old version:N5E2)を紹介する.N5E2は,神経運動発達の異常がある2歳児に共通して観察されやすい項目から構成され,特別なトレーニングがほとんど不要であるため,小児科医やリハビリテーション科医の通常の診療において,簡易に実施できる.
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