連載 クラウド・IT時代のリハビリテーション診療・第4回
摂食嚥下・在宅リハビリテーションにおけるオンライン診療
野﨑 園子
1
Sonoko Nozaki
1
1わかくさ竜間リハビリテーション病院
キーワード:
オンライン診療
,
リハビリテーション診療
,
摂食嚥下障害
,
在宅リハビリテーション
Keyword:
オンライン診療
,
リハビリテーション診療
,
摂食嚥下障害
,
在宅リハビリテーション
pp.1111-1114
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202088
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Information and communication technology(ICT)による遠隔診療は,1997年厚生省健康政策局長通知があり,2015年8月には,へき地・離島や難病患者などで患者側の要請に基づき,直接の対面診療と適切に組み合わせて差し支えないこととされた.その後,2017年の厚生労働省医局長通知では,直接の対面診療が患者側の理由により行われなくとも,当事者が医師および患者本人であることが確認できる限り,ICTを組み合わせた「遠隔診療」について,医師法第20条(無診察診療の禁止)などに抵触しないとされた.
2018年度の診療報酬改定により,一定の要件を満たすことを前提に,対面診療と組み合わせた「オンライン診療」の診療報酬が認められ,在宅リハビリテーションへの適応の可能性が拡大した.さらに,2020年度の診療報酬改定では,オンライン診療の実施方法と対象疾患についての要件の緩和が行われた.昨今の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う時限措置としてさらに要件の拡大があり,今後この医療の役割はますます重要になってくると思われる.
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