Japanese
English
特集 高次脳機能障害者を地域で支える
子どもへの対応
Higher brain dysfunction in children
橋本 圭司
1,2
Keiji Hashimoto
1,2
1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
2医療法人社団圭仁会はしもとクリニック経堂
1Department of Rehabilitation Medicine, Showa University School of Medicine
2Hashimoto Clinic Kyodo
キーワード:
子ども
,
高次脳機能障害
,
発達障害
,
神経発達症
,
神経心理学的検査
,
発達検査
Keyword:
子ども
,
高次脳機能障害
,
発達障害
,
神経発達症
,
神経心理学的検査
,
発達検査
pp.911-916
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203207
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はじめに
高次脳機能障害をもつ子どもの特徴として,幼少期や小学校低学年では易疲労性(神経疲労)や注意障害が主体であり,高学年になると対人関係や学業の問題に直面し,19歳以降の就労年齢に達すると,自立性や計画性が要求される場面で社会的不適応に至ることなどがある1).また,交通事故による脳外傷に起因する高次脳機能障害児などの場合,受傷後間もなくは脳損傷による後遺障害が周囲に気づかれにくく,比較的早い時期に所属していた普通学級に復学した結果,コミュニケーションや学業の困難による自己肯定感の低下にもつながることも少なくない.
本稿では,子どもの高次脳機能障害の原因,発達障害(神経発達症)との違い,高次脳機能障害児の評価に有用な発達検査・神経心理学的検査,子どもの高次脳機能障害事例に特有の課題などについて解説する.
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