Japanese
English
実践講座 リハビリテーション医療における情報管理
2.電子カルテ・システムの実際―リハビリテーション診療の立場から
Electric medical recording system in clinical practice of rehabilitation medicine.
木佐 俊郎
1
,
徳田 佳生
1
Toshiroh Kisa
1
,
Yoshio Tokuda
1
1島根県立中央病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Shimane Prefectural Central Hospital
キーワード:
電子カルテ
,
電子カルテ・システム
,
リハビリテーション診療
Keyword:
電子カルテ
,
電子カルテ・システム
,
リハビリテーション診療
pp.533-541
発行日 2002年6月10日
Published Date 2002/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109784
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はじめに
老朽化した旧病院を新しく建て直すにあたり,世界で初めて電子カルテ・システムを院内業務全てに導入し,その際リハビリテーションのような多職種が関わる複雑なシステムも例外としない,と前病院長から聴かされたのが1995年のことであった.
そんなことができるだろうかというのが率直な感想であった.しかし,1999年8月に新病院が開院し,電子カルテ・システムが現実のものになって3年近く経過し,患者からの評判も良く,こんな便利なものはない,もう今さら昔のカルテには戻れない,と思うほど定着した.
本稿では,本システムが,単にカルテの記載をワープロ化したものや,流行のオーダリング・システム等とは異なる,総合的な統合情報システムであることを強調しながら,ここに至るまでの歴史も含めて,現状と問題点をリハビリテーション医療の立場から紹介したい.
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