Japanese
English
特集 不登校のリハビリテーション医療・支援
5 高次脳機能障害
Non-attendance at School of Children with Neurocognitive Disorder after Brain Injury
橋本 圭司
1,2
Keiji Hashimoto
1,2
1はしもとクリニック経堂
2国立研究開発法人国立成育医療研究センターリハビリテーション科/発達評価支援室
キーワード:
小児
,
高次脳機能障害
,
不登校
,
神経発達症
,
復学支援
Keyword:
小児
,
高次脳機能障害
,
不登校
,
神経発達症
,
復学支援
pp.463-468
発行日 2019年6月18日
Published Date 2019/6/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 後天性脳損傷による高次脳機能障害児が不登校になる要因として,①受傷・発症前からの児の特性が前面に出ることによる不適応,②脳損傷そのものによる脳器質性精神障害としての認知機能の低下,③脳損傷後に適切な環境や対応が得られないことによって引き起こされた二次的な精神症状や不適応,などが考えられる.脳損傷児は徐々に認知機能が回復するため,受傷・発症後1〜3年ぐらいかけて次第に病前と病後のギャップに気づき,自己効力感を失い,心に傷を負う場合が多い.仮に復学が実現したとしても,家族や周囲の支援者は将来起こり得るさまざまな問題から目を背けずに,臨機応変な対応ができるように心の準備を怠らないことが肝要である.
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