JARM NEWS【REPORT】
第60回日本リハビリテーション医学会学術集会【印象記】/第60回日本リハビリテーション医学会学術集会【報告記】
羽田 拓也
1
,
出江 紳一
2,3
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
2東北大学
3医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院
pp.912-913
発行日 2023年10月18日
Published Date 2023/10/18
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- 文献概要
第60回日本リハビリテーション医学会学術集会が2023年6月29日(木)〜7月2日(日)に,出江紳一会長(東北大学大学院医工学研究科前教授)のもと,福岡国際会議場,福岡サンパレス,福岡国際センターで,現地およびオンデマンド配信の形式で開催された.テーマは「ScienceとArtをつなぐ〜これまでの25年とこれからの25年〜」だった.2023年5月8日には新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行され,行動制限も徐々に緩和されつつあり,現地での参加が前回よりも増えていた印象を受けた.しかしながら,会期中に福岡を含む九州北部で豪雨が発生し,本学術集会も少なからず影響を受けた.この豪雨による被害に遭われた方々に,心よりお見舞いを申し上げる.
まず,開会式の後,安保雅博理事長による『2023年度に日本リハビリテーション医学会としてすべきこと』と題しての講演が行われた.演目に沿った概要を述べられた後,多様な人材の登用による医学会活動の活性化に資するため,代議員に定年制を設けたこと,役員(理事・監事)の任期の上限を定めるため定款の改定が行われたことが報告され,さらに,今後10年の間に代議員や理事の約30%を女性が占めるようにすること,臓器別リハビリテーション治療はナンセンスであること,基幹病院として担わなければならないこと,などが提案され,身の引き締まる思いがした.
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