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特集 進化する呼吸器疾患のリハビリテーション医療
3 繰り返す誤嚥性肺炎に対するリハビリテーション医療
Rehabilitation Medicine for Recurrent Aspiration Pneumonia
岡崎 達馬
1
,
出江 紳一
1,2
Tatsuma Okazaki
1
,
Shinichi Izumi
1,2
1東北大学医学系研究科肢体不自由学分野
2東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野
キーワード:
誤嚥性肺炎
,
リハビリテーション
,
サルコペニア
Keyword:
誤嚥性肺炎
,
リハビリテーション
,
サルコペニア
pp.108-113
発行日 2023年2月18日
Published Date 2023/2/18
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- 参考文献 Reference
要旨 誤嚥は明らかな顕性誤嚥と明らかでない不顕性誤嚥の2種類に分けられ,特に唾液による不顕性誤嚥は肺炎発症に大きく関与する.現在最もエビデンスレベルの高い誤嚥性肺炎の治療,予防方法は降圧薬のangiotensin-converting enzyme inhibitor(ACE阻害薬)内服である.ただし死亡率低下への効果は判然としない.嚥下リハビリテーションは嚥下障害や嚥下能力を改善させる可能性や胸部感染症の発症率を下げる可能性が報告されたが,残念ながら非常に低いエビデンスレベルとされ,死亡率抑制への効果はない,と報告された.その他,誤嚥性肺炎の予防,治療,リハビリテーション治療の方法や今後の見通しなどについて述べる.
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