Japanese
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特集 がんの嚥下障害と栄養
8 食べる楽しみ,味わう喜びへの支援—食事のQOL
Nutritional Supports for Joy of Eating and Tasting
有本 正子
1
,
斎藤 恵子
1
,
井津井 康浩
1,2,3
Masako Arimoto
1
,
Keiko Saito
1
,
Yasuhiro Itsui
1,2,3
1東京医科歯科大学医学部附属病院臨床栄養部
2東京医科歯科大学医学部附属病院医療連携支援センター
3東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
嚥下障害
,
摂食嚥下食
,
栄養食事相談
,
QOL
,
多職種連携
Keyword:
嚥下障害
,
摂食嚥下食
,
栄養食事相談
,
QOL
,
多職種連携
pp.905-911
発行日 2021年8月18日
Published Date 2021/8/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 がん患者は,がんの部位や治療・病期の進行・筋力低下などさまざまな理由により嚥下障害が生じ,食事摂取困難に陥ることがある.がん患者にとって,食事摂取量は術後感染症予防や治療完遂,生存率に重要であることが知られている一方,嚥下障害による食事摂取困難は,体重減少・低栄養・サルコペニアの原因となり,患者の生活の質(quality of life:QOL)低下につながる可能性がある.食事は栄養補給としての意味合いだけではなく,心理的な満足感にも大きく関係しているため,嚥下障害があるがん患者の病期や状態に応じた食事・食形態への配慮は,治療面からも患者のQOL面からも非常に重要である.
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