連載 患者さんの安心のために―ナースが知っておきたい介護保険制度改革③
楽しみの「食事」が,悩みの種に?
おち とよこ
pp.66-67
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100012
- 販売していません
- 文献概要
30~40%,ところによっては50%以上が低栄養――.これは食糧難の他国の話ではありません.飽食といわれて久しい日本の,高齢者施設入所者の現状です.
今回の介護保険改正で,介護保険施設入所者の食事の自己負担が大幅にアップしました.この流れは,介護施設だけに止まらず,医療機関へも波及する勢いです.
1日1000円で一家の食事をまかなう家庭も少なくない昨今,1日1人で1380円は利用者にとって大負担であり,悩みの種です.そのうえ,食欲も湧かないようなお粗末な献立で低栄養が放置されていたのでは踏んだり蹴ったりです.
今回は,2005年10月からすでに始まっている「食費」の見直しについて,利用者の立場に立った制度利用とアドバイスをご紹介します.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.