連載 今に生きるヒトコト・7
「看護の醍醐味」を共に味わいたい
岡山 ミサ子
1
1新生会第一病院看護部
pp.481-483
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101505
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看護経験2年目で「透析看護」を深めたいという思いから転職し,新生会第一病院に入職しました。透析患者さんの導入期指導に携わるたびに,「もっと患者さんにわかりやすく指導するには」と悩みながら,先輩看護師たちと患者向けのテキストを何度も手直しして作成しました(写真1)。その当時の細野看護師長が手書きのテキストを持って,医学書院に声をかけてくれました。しかし,当時はまだ医学書として,患者向けの本はほとんど出版されていないということで難航しました。
そのときまだ若かった医学書院の七尾清さん(現常務取締役)が,編集会議の場で,信念をもって患者向けの本の必要性を主張してくださり,本が出版されることになりました。それが1983(昭和58)年に出版された『透析ハンドブック――よりよいセルフケアのために』です。それから『CAPDハンドブック』『在宅血液透析ハンドブック』『糖尿病ハンドブック』『透析セルフケア コンプリートDVD』の発行と患者さん向けの教材を医学書院から次々と出版しました。今でも患者さんの指導や看護師への指導で活かしています(写真2)。
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