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特集 運動失調とリハビリテーション医学
2 神経メカニズムから捉える失調症状
Atactic Symptoms Based on the Cerebellar Function
望月 仁志
1
,
宇川 義一
2
Hitoshi Mochizuki
1
,
Yoshikazu Ugawa
2
1宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
2福島県立医科大学神経再生医療学
キーワード:
運動失調
,
小脳失調
,
感覚失調
,
前庭性失調
,
迷路性失調
Keyword:
運動失調
,
小脳失調
,
感覚失調
,
前庭性失調
,
迷路性失調
pp.88-93
発行日 2019年2月18日
Published Date 2019/2/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 運動失調とは,運動麻痺はないもしくは軽症で,動作や姿勢保持などの協調運動の障害である.末梢感覚器(関節位置覚,視覚,平衡覚)から中枢神経系への求心路,その情報を処理する小脳・大脳基底核,そして小脳などからの情報を受けて制御情報を送る大脳運動野から末梢・筋までの遠心路のどのレベルでも,運動制御はされていることになる.これらのどの部分に障害が生じても,臨床的な運動失調は生じる.今回は,臨床的に重要な小脳失調,感覚失調,前庭性失調について,それぞれの臨床的特徴とその機序について概説した.
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