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特集 運動失調とリハビリテーション医学
5 小脳失調を伴うdysarthriaと嚥下障害のリハビリテーション医療
Rehabilitation Medicine in Ataxic Dysarthria and Dysphagia with Cerebellar Syndrome
福岡 達之
1
,
道免 和久
2
Tatsuyuki Fukuoka
1
,
Kazuhisa Domen
2
1広島国際大学総合リハビリテーション学部リハビリテーション学科
2兵庫医科大学リハビリテーション医学教室
キーワード:
小脳失調
,
嚥下障害
,
構音障害
,
脊髄小脳変性症
,
リハビリテーション医療
Keyword:
小脳失調
,
嚥下障害
,
構音障害
,
脊髄小脳変性症
,
リハビリテーション医療
pp.105-109
発行日 2019年2月18日
Published Date 2019/2/18
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- 参考文献 Reference
要旨 小脳失調は,小脳あるいは小脳との連絡経路が障害される疾患によって生じ,発声発語,嚥下機能にも影響を及ぼす.失調性dysarthriaでは発話に関連する運動制御や協調運動の障害により,不明瞭な構音,断綴性発話,爆発性発話など特徴的な症状を呈する.小脳系の障害による嚥下障害の病態は明らかではないが,嚥下器官に生じる失調症状により咀嚼や食塊形成,送り込みの運動障害をきたすと考えられる.小脳失調を伴うdysarthriaと嚥下障害のリハビリテーション医療は,原因疾患や合併する症状によって異なり,脊髄小脳変性症のような進行性疾患では病期に応じたアプローチが重要である.
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