Japanese
English
特集 リハビリテーション治療戦略における痙縮治療の意義
7 上肢痙縮に対するボツリヌス毒素治療
Botulinum Toxin Injection for Upper Limb Spasticity
竹川 徹
1
Toru Takekawa
1
1東京逓信病院リハビリテーション科
キーワード:
筋痙縮
,
Botulinum Toxins
,
リハビリテーション治療
,
回外運動
,
生活期
Keyword:
筋痙縮
,
Botulinum Toxins
,
リハビリテーション治療
,
回外運動
,
生活期
pp.479-483
発行日 2018年6月18日
Published Date 2018/6/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 A型ボツリヌス毒素(BoNT-A)を併用することで,痙縮をコントロールしつつリハビリテーション治療を実施することが可能である.異常肢位や動作障害の原因となる痙縮筋などにBoNT-Aを投与する.末梢の巧緻動作が良好な場合には,肩,肘などの上肢近位筋への投与は効果的である.反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)治療に先立ち痙縮筋へBoNT-Aを使用することはしばしば行われる.発症後長期の生活期で入院中・施設入所中であっても,痙縮が介護時の障害となっている場合にはBoNT-A投与が検討できる.上肢痙縮に対するBoNT-A療法について,その後のリハビリテーション治療戦略を加味した筋の選択,リハビリテーション治療効果などについて2症例を提示しつつ解説した.
Copyright © 2018, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.