Japanese
English
実践講座 痙縮のブロック療法・1【新連載】
フェノールブロック
Phenol blocks for the treatment of spasticity.
森 俊樹
1
,
赤星 和人
1
Toshiki Mori
1
,
Kazuto Akaboshi
1
1市川市リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Ichikawa City Rehabilitation Hospital
キーワード:
痙縮
,
神経ブロック
,
フェノール
,
モーターポイントブロック
Keyword:
痙縮
,
神経ブロック
,
フェノール
,
モーターポイントブロック
pp.833-837
発行日 2009年9月10日
Published Date 2009/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101592
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はじめに
痙縮(spasticity)とは,脳卒中や脊髄損傷あるいは脳性麻痺などで上位運動ニューロンが障害されることにより生じる,筋伸張反射の亢進状態とされる1).過剰な痙縮は歩行,移乗,更衣,保清などのactivities of daily living(ADL)の阻害因子となるため,そのマネージメントは非常に重要である2,3).痙縮の治療には筋弛緩薬の経口投与,神経ブロック,外科手術などが行われていたが,近年,ボツリヌス毒素注射,バクロフェン髄腔内投与など,種々の方法も開発されてきた.そのため,それらのなかから個々の症例に対する最適な治療法を選択することが非常に重要になっている4).本稿では,そのなかでフェノールによる神経ブロック療法について解説する.
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