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特集 嚥下障害に対する新たなアプローチ
10 摂食嚥下障害患者に対する適切な食形態の選択
Selection of Modified Food for Dysphagia Patient
栢下 淳
1
Jun Kayashita
1
1県立広島大学人間文化学部健康科学科
キーワード:
嚥下調整食
,
学会分類2013
,
スマイルケア食
Keyword:
嚥下調整食
,
学会分類2013
,
スマイルケア食
pp.691-697
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
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要旨 わが国ではおもてなしの気持ちが強いので,咀嚼機能や嚥下機能の低下した高齢者にさまざまな嚥下調整食が提供できるように工夫されてきた.しかし,病院や施設ごとに呼称や形態が異なっていては連携がしにくいため,いくつかの嚥下調整食分類が提案された.最近では日本摂食嚥下リハビリテーション学会が作成した学会分類2013が医療現場では浸透し始めている.市販介護食の分類としては農林水産省のスマイルケア食が活用されると期待される.学会分類2013とスマイルケア食は形態が同じであれば,コード番号も同じになるように設定されているため,病院から在宅に戻った際にも,嚥下調整食の選択が容易になり,在宅療養しやすい環境が整ってきた.
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