Japanese
English
特集 電気刺激療法—最新の知見と展望—
7 運動障害以外の疾患に対するエビデンスに基づいた電気刺激療法
Electric Stimulation Therapy Based on Evidence for Diseases Other than Movement Disorders
木村 浩彰
1
,
三上 幸夫
1
,
澤 衣利子
1
,
上田 健人
1
,
牛尾 会
1
Hiroaki Kimura
1
,
Yukio Mikami
1
,
Kai Ushio
1
,
Eriko Sawa
1
,
Kento Ueda
1
1広島大学病院リハビリテーション科
キーワード:
治療的電気刺激
,
機能的電気刺激
,
創傷治癒
,
排尿障害
,
嚥下障害
Keyword:
治療的電気刺激
,
機能的電気刺激
,
創傷治癒
,
排尿障害
,
嚥下障害
pp.590-595
発行日 2017年8月18日
Published Date 2017/8/18
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- 参考文献 Reference
要旨 リハビリテーション医学は物理療法(physical therapy)とともに発展してきた.電気刺激療法は物理療法の1つである.電気刺激療法は骨格筋に対して最初に臨床応用され,治療と機能回復に用いられている.治療を目的とした治療的電気刺激(therapeutic electrical stimulation:TES)と,機能回復を目的とした機能的電気刺激(functional electrical stimulation:FES)は厳密に区別される.電気刺激療法は,筋力増強や鎮痛,麻痺筋の機能制御などに使用されるが,運動障害以外にも創傷治癒促進や排尿機能改善,嚥下機能改善に用いられる.また,筋肉を刺激することで疑似的に運動した効果が得られ,糖や脂質代謝を活性化し,肥満や糖尿病,サルコペニア,寝たきり患者にも適応が拡大されている.
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