Japanese
English
特集 痙性麻痺の治療update
電気刺激療法
Electrical stimulation for spasticity.
島田 洋一
1
Yoichi Shimada
1
1秋田大学医学部附属病院リハビリテーション部
1Rehabilitation Division, Akita University Hospital
キーワード:
治療的電気刺激
,
経皮的埋め込み電極
,
痙縮
,
脊髄電気刺激
Keyword:
治療的電気刺激
,
経皮的埋め込み電極
,
痙縮
,
脊髄電気刺激
pp.319-325
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109462
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はじめに
脳,脊髄などの中枢性疾患では,受傷後数週間すると損傷部以下の反射の回復とともに筋トーヌスが異常に高まり,痙縮を生じる.痙縮は麻痺患者の随意動作の障害ばかりでなく,看護管理の支障となる.こうした痙縮の治療としては従来,運動療法,物理療法,装具療法,薬物療法,神経ブロックなどが行われてきた.その中でも電気刺激療法は副作用が少なく,安全に目的とする筋に対して効果が得られることから有効な治療法とされている1-7).
痙縮に対する電気刺激療法は,治療的電気刺激(therapeutic electrical stimulation;TES),低周波治療,脊髄電気刺激(spinal cord stimulation;SOS)などがあるが,低周波治療はさほど主体的な治療法となってはおらず,治療的電気刺激,脊髄電気刺激が主に用いられる.今回は,当科でのTESによる痙縮の治療を中心に述べる.
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