第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《シンポジウム》データベースマネジメント―座長/近藤 克則
データベースを活用した研究の可能性と課題3―脊髄損傷データベースおよびデータベースを使用した分析の紹介:外傷性脊髄損傷患者の職業復帰に関する因子の検討―
田中 宏太佳
1
,
井上 虎吉
1
,
加藤 文彦
2
,
古澤 一成
3
,
德弘 昭博
3
,
鈴木 康雄
4
,
富永 俊克
5
,
楫野 知道
6
,
横山 修
7
,
伊藤 良介
7
,
住田 幹男
8
,
元田 英一
9
,
河津 隆三
10
,
時岡 孝光
11
,
小川 隆敏
12
,
内田 竜生
13
,
真柄 彰
14
1中部労災病院リハビリテーション科
2中部労災病院整形外科
3吉備高原医療リハビリテーションセンターリハビリテーション科
4吉備高原医療リハビリテーションセンター研究情報部
5山口労災病院リハビリテーション科
6北海道中央労災病院せき損センターリハビリテーション科
7神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
8愛仁会リハビリテーション病院リハビリテーション科
9南生協病院整形外科
10九州労災病院リハビリテーション科
11高知医療センター整形外科
12海南市民病院泌尿器科
13内田クリニック
14新潟医療福祉大学
pp.86-92
発行日 2012年2月18日
Published Date 2012/2/18
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米国における脊髄損傷データベースについて1)
米国では,1970年にYoung Jによって脊髄損傷モデルシステムプログラムが設立され,その後脊髄損傷の多施設共同データベースが設立された.共同作業のデータ収集は資金的な問題から一時中断されたが,1984年から再開され,1995年にはNational Institute on Disability and Rehabilitation Research(NIDRR)によって資金の提供が開始された.2006~2011年の間の研究では,NIDRRから14のモデルシステムに資金援助が行われた.
米国脊髄損傷モデルシステムデータベースでは,米国で発生する新規脊髄損傷患者の約13%が登録されている.このデータベースは1983年にアラバマ大学で設立され,脊髄損傷モデルシステムセンターによって集められたデータが統合された.受傷後61日から365日にモデルシステムに入ったregistryの適応された患者は約11000人,60日以内に入院した患者に適応されるform1の対象人数は約26800人,form1の対象者で経年的に調査が行われたform2のデータ件数は約12万件とのことである.
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