特集 POSの原点と臨床への応用—第10回POS研究会記録
一般演題
看護診断におけるデータベースの活用
聖路加国際病院看護ケア評価委員会
pp.779-782
発行日 1988年11月30日
Published Date 1988/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908584
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研究の動機
当院がPOSを導入し,Nurse's Problem List & Initial Planを作成しはじめたのは,1978年のことである.その後現在に至るまで,看護ケアの質の向上を目指し,いくつかの改訂が行なわれてきた.1984年には「看護診断」の考え方を取り入れた,新しい「Problem List & Initial Plan」用紙を作成し,ウィークポイントであった「問題の明確化」の部分を改善することに努めた.
Gordonは,看護診断のプロセスにおいて最も重要なことは,収集すべき情報が何であるかを知ることであると述べている.ところが,それまで私たちの用いてきた情報収集のためのtool,すなわち「入院時看護記録」と称する基礎情報収集用紙は,現病歴,既応歴といった医学の枠組みから構成されており,看護のために必要な情報が十分得られないという反省がおきた.
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