特集 切迫早産長期入院妊婦の看護
切迫早産妊婦の初期—中期看護計画
データベースとスタンダードの活用
駒形 美佳
1
,
佐藤 由紀江
1
,
福井 トシ子
1
1杏林大学医学部附属病院産婦人科病棟
pp.471-478
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901261
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はじめに
当杏林大学医学部附属病院産婦人科の看護スタッフは看護婦,助産婦で構成しており,経験年数は1年目から10年目以上と幅広い。そういった看護者の経験や,さらには考え方の違いにより,妊婦のニーズの捉え方やケア内容に違いが生じた。この違いは,長期に入院安静を必要とする切迫早産妊婦に影響を及ぼす。
看護ケアを行なう際,その基本となるものは看護基準(以下スタンダードと略す)である。スタンダードを設けることは,個々の看護者によるケアの格差をなくし,看護者の誰がケアを行なってもその妊婦にとってよりよい看護の質を保障することになる。そこで私たちは,受け持ち看護婦による看護の格差をできるだけなくし,あらゆる状況下でどの妊婦もある一定レベル以上の看護が受けられるようにするためにはスタンダードが必要であると認識し,それを作成した。
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