第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《教育講演》
高次脳機能障害リハビリテーション―診断・治療・支援のコツ
橋本 圭司
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1独立行政法人国立成育医療研究センターリハビリテーション科
pp.856-861
発行日 2010年12月18日
Published Date 2010/12/18
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はじめに
2001年から5年間,国に施策として行われた高次脳機能障害支援モデル事業の後,医療・福祉の現場で高次脳機能障害に対する認識が飛躍的に高まり,近年,高次脳機能障害は単なる運動障害の阻害因子から,主な治療・支援の対象へと変化を遂げた.一方で,広く脳神経外科,神経内科,精神神経科,リハビリテーション(以下,リハ)科などの各領域において,未だこの障害を専門に診断・治療・支援を行っている医師は非常に少ないのが実状である.
本稿では,筆者が考える,この障害と向き合う際に知っておくべきポイントについて述べる.それらが,日々この障害と向き合い,高次脳機能障害の当事者と家族の支援に携わっている,あらゆる臨床家の皆様の参考になれば幸いである.
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