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増大特集 リハビリテーションQ&A
Ⅱ 脳卒中,その他の脳疾患
17.脳外傷による高次脳機能障害
Higher brain dysfunction after traumatic brain injury.
橋本 圭司
1
Keiji Hashimoto
1
1独立行政法人国立成育医療研究センターリハビリテーション科,発達評価センター
1Division of Rehablitation Medicine and Developmental Evaluation Center, National Center for Child Health and Development
キーワード:
脳外傷
,
高次脳機能障害
Keyword:
脳外傷
,
高次脳機能障害
pp.530-531
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102486
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Q1 脳外傷の重症度の判断指標は?
外傷時の意識障害の程度が一つの指標になる.国際的には,表1のようなGlasgow Coma Scale(GCS)が汎用されている.開眼反応,言語反応,運動反応の3項目で採点し,13~15点は軽度,9~12点は中等度,8点以下を重度としている.重度の場合,生命予後も不良である.日本で汎用されているJapan Coma Scale(JCS)では,おおよそ3桁がGCSの重度に相当する.また,外傷後の記憶障害(post traumatic amnesia;PTA)の期間も重症度の指標になると言われ,PTAが長いほど重度である.しかしPTAの期間は厳密に決定することは困難な場合が多く,実際の臨床ではGCSが外傷の重症度の判断指標としてよく使用されている.
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