Japanese
English
実践報告
小児高次脳機能障害に対する集団リハビリテーションプログラムの取り組み
Group rehabilitation program to children who neuro phychological disorder
蓮川 嶺希
1
,
竹厚 和美
2
,
松井 直子
1
,
深澤 聡子
1
,
上出 杏里
3
,
橋本 圭司
1
Miki Hasukawa
1
,
Kazumi Takekoh
2
,
Naoko Matui
1
,
Satoko Fukazawa
1
,
Anri Kamide
3
,
Keiji Hashimoto
1
1国立成育医療研究センター
2四谷メディカルキューブ手の外科マイクロサージャリーセンター
3国立障害者リハビリテーションセンター
キーワード:
高次脳機能障害
,
小児
,
集団訓練
Keyword:
高次脳機能障害
,
小児
,
集団訓練
pp.1427-1432
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200798
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Abstract:学童期の高次脳機能障害児とその家族に対して集団リハビリテーションプログラムを行い,その効果について検討した.プログラムは「こどもグループ」,「家族グループ」,「集団リハグループ」の3つから構成され,児は社会的スキルの向上を,家族は障害理解と対応方法の習得をねらいとした.なお参加前後での変化について,脳外傷者の認知行動障害尺度と,家族への質問紙,スタッフによる行動観察の経過記録を用いて効果判定を行った.結果,児の不適応行動は残存していたが,一部社会的スキルが向上し,家族は障害理解が深まり,児に対する対応の変化を認めた.集団リハグループはポジティブな行動支援を目指して行われ,児も家族も成功体験を得られたことが,それぞれの変化をもたらしたと考えられた.そして「家族が変わる」支援によって,児への適切な支援につながることが示唆され,家族支援の重要性が再確認された.
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