第45回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/横浜 《シンポジウム》脳の機能再編成-機能画像の知見から-―座長/出江 紳一・長田 乾
ロボット訓練の適応と機能画像
蜂須賀 研二
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
pp.26-31
発行日 2009年1月18日
Published Date 2009/1/18
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
厚生労働省の2007年人口動態統計によれば原因別死因数は悪性新生物34万人,心疾患17万人,脳血管疾患13万人であり,脳血管疾患は第3位である1).一方,入院と外来を合わせた受療率は脳血管疾患が人口10万人あたり275人であり2),死亡率は減少したものの脳血管疾患は依然として最も医療資源を投入する必要のある疾患である3).脳血管疾患により生じる片麻痺の治療には,集中的訓練によりある程度の改善は得られるが,多くは麻痺が残存し補助的な使用に限定されるか装具や車椅子などの補装具の併用が必要である.近年,片麻痺の訓練にロボットが応用されるようになってきたので,ロボット訓練の適応と機能画像に関して概要を報告する.
Copyright © 2009, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.