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シンポジウム 言語聴覚士養成教育の質の向上をめざして
座長記
Preface
内山 千鶴子
1
Chizuko Uchiyama
1
1目白大学保健医療学部言語聴覚学科
pp.5-7
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100268
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言語聴覚士法が1998年に施行され,翌年第1回目の国家試験が実施された.受験した4,556人のうち4,003人が合格し,晴れて国家資格を持つ言語聴覚士が誕生した.1997年には19校だった養成校は2010年に63校と増加している.しかし,図1に示すように,この5年間の受験者数は2,200人から2,500人前後で養成校の増加に比して大きく増加していない.
2010年4月には有資格者は1万7,506人となったが,まだ十分ではないといわれている.また,リハビリテーション分野では,高度な医療分野に対応する専門性を身に付けた療法士が必要であり,養成教育として数だけではなく質の変革も求められている(渡辺 2010).このような社会的要請に応えるためには,優れた教育システムが必要であるが,現在の養成教育にはカリキュラム,臨床実習,卒後教育の面からいくつかの問題点が指摘される(内山 2010).
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