調査報告
高齢期臨床に携わる言語聴覚士の聴覚臨床業務についての実態調査報告
鈴木 恵子
1
,
柴﨑 美穂
2
,
熊谷 文愛
3
,
倉内 紀子
4
,
廣田 栄子
5
,
山口 勝也
6
,
吉岡 豊
7
1北里大学
2東京都心身障害者福祉センター
3虎の門病院
4九州保健福祉大学
5筑波大学大学院
6医療法人財団新誠会たいとう診療所
7新潟医療福祉大学
pp.120-126
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100164
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Ⅰ.はじめに
急速に高齢化が進展し加齢による聴覚障害を見逃すことのできない現在,高齢期の臨床に携わるすべての言語聴覚士にとって,聴覚障害の臨床は必須の業務といっても過言ではない.ところが,言語障害や嚥下障害を主な対象とする多くの言語聴覚士にとって,合併する聴覚障害への臨床的な介入は,その範囲や方法が十分に明らかにされているとはいえず,試行錯誤で実施している現場も少なくないと推察される.そこで日本言語聴覚士協会・学術研究部・成人聴覚小委員会では,あらゆる障害領域の高齢期の臨床に携わる言語聴覚士が,聴覚に関して実施している臨床業務の現状と,各種の職場におけるニーズを把握し,臨床の充実に向けた今後の指針を得ることを目的にアンケート調査を行ったので,結果を報告する.
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