連載 科学的根拠に基づいた社会参加の意義と実際・第6回【最終回】
社会参加につなげるための支援—行動変容の視点からの提案
三浦 佳代
1
Kayo MIURA
1
1埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科
pp.442-447
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200885
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はじめに
地域リハにかかわる皆さんは,すでに患者・利用者の社会参加を目標としてなんらかの支援を行い,その中で,「必要な動作能力をつけたのに…」,「社会参加の重要性を伝えたのに…」,あるいは「社会参加のための環境を整えたのに…」と,支援に難渋した経験があるのではないだろうか。第2回において小日向ら1)が述べたように,社会参加の定義は多様である。利用者・患者によって何を社会参加ととらえるかは異なるが,社会参加を「社会に参加するための行動」ととらえれば,社会参加を支援することは「社会に参加するための行動変容を支援すること」と言えよう。
そこで,連載の最終回である本稿では,いかにして患者・利用者の社会参加を支援していくかについて,行動変容の視点から提案したい。
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