視点
行動変容
藤村 隆
1
1高知市保健所健康づくり課
pp.834-835
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100679
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6月14日,医療制度改革関連法が成立した.この中で,平成20年度からのメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の概念を導入した特定健診・特定保健指導が医療保険者に義務付けられた.国は,医療費適正化の中長期的対策の柱の1つとして,対象者の80%以上が健診を受け,糖尿病等有病者・予備軍を25%減少させる政策目標を掲げている.
高知市でも,平成20年度からの健診をどのように実施していくのか,国保担当,衛生担当との打ち合わせが始まった.特に高知市は基本健診の受診率が低く,いかに受診率を上げていくのか,また,保健指導体制をどうしていくのかなど,検討しなければならない課題は多い.その話し合いの中で,「そもそも病気にならないように生活習慣を改めるなど,土佐の人間には難しいのでは?」といった意見もたびたび聞かれた.本当に行動変容への介入は,土佐人にはなじまないのだろうか?
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