連載 「食べる」を支援するために 知っておきたい嚥下障害 最新知識・第8回
栄養と嚥下調整食
武原 格
1,2
1国際医療福祉大学
2化学療法研究所附属病院リハビリテーション科
pp.824-827
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200256
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はじめに
嚥下障害患者に対して,摂食嚥下リハを開始するにあたり,まず十分な栄養と水分が投与されているかを評価する必要があります。体重変化や排泄量,採血データなどから投与量が適切であるかを経時的に評価します。また,経口摂取が可能な場合は,実際の摂食量を確認します。食形態が嚥下障害の障害程度に適しているか,水分のとろみは適切かなど,実際の摂食場面を観察し評価することが大切です。さらに長期的に見ると嚥下障害患者の障害程度は,一定ではなく改善することもあれば悪化することもあります。そのため,変化に気づく努力が必要です。
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