Japanese
English
プラクティカルノート
回復期リハビリテーション病棟入院患者とその家族に対するテレ・リハビリテーションの経験
Experience in conducting telerehabilitation for patients and their families in recovery rehabilitation wards
萩原 祐
1
,
丸山 祥
1
,
山本 直弥
1
,
廣瀬 卓哉
1
,
久保 雅昭
1
Sachi Hagiwara
1
,
Sho Maruyama
1
,
Naoya Yamamoto
1
,
Takuya Hirose
1
,
Masaaki Kubo
1
1湘南慶育病院
キーワード:
家族参加型
,
テレ・リハ
,
回復期病棟
Keyword:
家族参加型
,
テレ・リハ
,
回復期病棟
pp.286-287
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202918
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はじめに
回復期リハ病棟では,脳卒中等の対象患者が集中的なリハを実施し,在宅復帰を目指す.しかし,在宅復帰が可能となったとしても,何らかの後遺症や日常生活上の問題が残存し,介護が必要な状態となる対象者も少なくない.退院後の生活では,対象者の介護を担う,家族の介護に対する動機づけや負担感が,在宅生活の維持に重要であることが知られている1).そのため,入院中から家族がリハに参加していくことは,対象者の治療の推進のみならず,退院後の家族の介護継続のためにも重要である2).しかし,現在のCOVID-19流行の影響から面会制限等の感染対策によって,家族とのリハの進捗状況や目標の共有が困難な状況である.この問題を解決する一つの手段として,当院ではテレ・リハビリテーションの取り組みを始めた.これは,セラピストと対象者(家族を含む)の対面インタラクション(例:ビデオ会議)や仮想インタラクション等を利用した,評価や介入,モニタリング,管理,コンサルテーションを指す3).今回,web会議システムを利用した家族参加型のテレ・リハビリテーションプログラム(以下,家族参加型テレ・リハ)を実施したところ,退院支援において良好な結果を得たため紹介する.なお,本報告に際し,対象者と家族から同意を得ている.また,湘南慶育病院の倫理委員会より承認を得ている(承認番号:承20-011).
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