Japanese
English
特集 頭蓋頸椎移行部病変
上位頸髄神経鞘腫
High Cervical Spinal Schwannoma
内藤 堅太郎
1
Kentaro NAITO
1
1大阪公立大学大学院医学研究科脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Osaka Metropolitan University Graduate School of Medicine
キーワード:
脊髄神経鞘腫
,
spinal schwannoma
,
上位頸椎
,
high cervical spine
,
手術手技
,
surgical procedure
Keyword:
脊髄神経鞘腫
,
spinal schwannoma
,
上位頸椎
,
high cervical spine
,
手術手技
,
surgical procedure
pp.259-265
発行日 2024年5月16日
Published Date 2024/5/16
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202299
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はじめに
頭蓋頸椎移行部の解剖学的構造はほかの頸椎レベルとは大きく異なり,後頭骨-C1間およびC1-C2間にはいわゆる椎間孔が存在せず,両側外側関節の背側に神経節が位置する.そのため,腫瘍は神経節近傍から外側に増大しやすい構造となっており,さらに上位頸椎レベルでは硬膜管内径が大きいこともあり,脊髄圧迫症状出現時には腫瘍が大きく発育していることもまれではない1,4,10).また,椎骨動脈との位置関係の把握のみならず,その周囲に存在する発達した静脈叢にも注意が必要であり,適切な手術アプローチ選択と慎重な手術操作を要する.本稿では,C1およびC2神経根発生の神経鞘腫の特徴と手術方法について解説する.
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