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特集 目で見て学ぶ脊髄・末梢神経疾患の診察法(動画付き)
第1章 基本的神経診察
脊椎の徴候
Neurological Signs of Spinal Disease
菅野 晴夫
1
,
半田 恭一
1
,
小澤 浩司
1
Haruo KANNO
1
,
Kyoichi HANDA
1
,
Hiroshi OZAWA
1
1東北医科薬科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tohoku Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
スパーリングテスト
,
Spurling test
,
下肢伸展挙上テスト
,
straight leg raising test
,
大腿神経伸展テスト
,
femoral nerve stretch test
Keyword:
スパーリングテスト
,
Spurling test
,
下肢伸展挙上テスト
,
straight leg raising test
,
大腿神経伸展テスト
,
femoral nerve stretch test
pp.851-857
発行日 2024年1月19日
Published Date 2024/1/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202212
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はじめに
脊椎疾患を有する患者が示す神経学的な徴候にはさまざまなものがある.脊椎の障害部位をはじめ,年齢,重症度などを含めた病態の違いによって患者は多様な徴候を呈し得る.脊椎疾患の診察においては,適切な問診を行ったうえで,視診や触診に加えて腱反射,筋力,知覚を含めた神経学的所見を正確に捉えることが重要なのはいうまでもない.さらに,各脊椎疾患に特有の徴候の有無を評価することで診断の精度を高めることができる.脊椎の徴候を評価する手段の1つとして,検者が患者の障害部位へ直接的に負荷をかけて疼痛などの神経症状が出現あるいは増強されるか否かを確認する誘発テストがある.脊椎疾患の診断における疼痛誘発テストとして,その障害部位や病態によってさまざまな手技が用いられる.本稿では,日常診療で頻度の高い頸椎・腰椎疾患の診断において用いられる代表的な疼痛誘発テストについて手技内容を解説し,その臨床的意義について述べる.
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