発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006036245
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64歳女.左下肢痛を主訴とした.左L5-S1領域に知覚麻痺を認めた.MRI水平断像では,L5神経根の分岐高位に左右非対称があり,左L5神経根は右に比べ尾側寄りから分岐していた.また,左S1神経根はかなり外側寄りに走行していた.神経根奇形を伴う腰神経根症の診断で手術を行った.左L5半椎弓切除の際,尾側寄りから硬膜管に対しほぼ直角に分岐している,肥厚したL5神経根がみられた.更に,L5神経根基部よりT字状に縦に分岐している,奇形と思われる神経根がみられた.L5神経根とその奇形神経根基部はS1上関節突起により強く圧迫されており,上関節突起を約1/2程度切除して骨性の除圧を行った.術後経過は良好で,疼痛,麻痺は改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2005