発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003301985
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サッカー選手62名124足(男,平均14.9歳).外傷既往は55足で,足関節捻挫37足,足関節骨折10足,足趾骨折4足,Lisfranc関節捻挫2足,有痛性外脛骨2足であった.足関節捻挫のうち9足は習慣性で,治療法は安静・湿布22足,包帯・テーピング固定10足,装具1足,ギプス固定4足であった.足関節捻挫の既往の有無でlooseness test score,finger-floor distance,下肢伸展挙上テストの成績に有意差はなかった.X線学的評価では,距骨傾斜角(TTA)が捻挫有り群で7.1°,非捻挫群2.7°,前方引出し度が各々6.0mm,4.7mmで,捻挫後に足関節不安定性が有意に増大していた.内顆関節面角,正面脛骨下端関節面角,両顆下端角は両群間で有意差はなかった.X線学的異常は三角骨37.1%,外脛骨27.4%,os subfibulare 8.9%,os subtibiate 2.4%,母趾の分裂種子骨内側26.6%,外側12.9%であった.骨棘は21足に認め,距骨58%,脛骨33%,舟状骨9%で,骨棘あり群はなし群に比較してTTAが有意に大きかった
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