Japanese
English
特集 脊椎脊髄外科における最新の超音波診断
頸椎椎弓形成術後C5麻痺の術前予測
Predicting the C5 Palsy after the Cervical Laminoplasty under the Ultrasound
竹内 幹伸
1,2
,
若尾 典充
2
,
神谷 光広
2
,
平澤 敦彦
2
,
高安 正和
2
Mikinobu TAKEUCHI
1,2
,
Norimitsu WAKAO
2
,
Mitsuhiro KAMIYA
2
,
Atsuhiko HIRASAWA
2
,
Masakazu TAKAYASU
2
1中京スパインクリニック
2愛知医科大学病院脊椎脊髄センター
1Chukyo Spine Clinic
キーワード:
C5麻痺
,
C5 palsy
,
超音波
,
ultrasound
,
頸椎椎弓形成術
,
cervical laminoplasty
Keyword:
C5麻痺
,
C5 palsy
,
超音波
,
ultrasound
,
頸椎椎弓形成術
,
cervical laminoplasty
pp.565-568
発行日 2020年5月25日
Published Date 2020/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201422
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はじめに
頸椎椎弓形成術後C5麻痺の原因は,脊髄障害説2),熱障害説3),アライメント変化による神経根牽引説7),神経根障害説4,5)など諸説あるが,われわれは第5神経根障害説に着目した.
頸椎椎弓形成術後にC5麻痺を生じる原因として,潜在的な第5頸神経の椎間孔狭窄症があるとの報告がある4).われわれは以前から,第5頸神経は第6,7頸神経に比べて細く,圧迫や牽引に弱い可能性があると報告してきた8).さらに,頸椎症性神経根症の罹患神経側は,非罹患神経側と比べて有意に腫脹していると報告してきた10).以上の結果から,頸椎症性脊髄症疾患に潜在的に第5頸神経の椎間孔狭窄障害が存在し,第5頸神経腫脹を術前に発見することができれば頸椎椎弓形成術後C5麻痺の防止になるのではないかと仮説を立てた.
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