Japanese
English
特集 ハイテク機器を利用した最新の脊椎脊髄手術
「O-arm」の最新の応用法
The Latest Indication of Full Rotation 3D Intraoperative Imaging System(O-arm)and Navigation in Spinal Surgery
金村 徳相
1
,
佐竹 宏太郎
1
,
中島 宏彰
1
,
石川 喜資
1
,
大内田 隼
1
,
山口 英敏
2
,
世木 直喜
2
,
今釜 史郎
2
Tokumi KANEMURA
1
,
Kotaro SATAKE
1
,
Hiroaki NAKASHIMA
1
,
Yoshimoto ISHIKAWA
1
,
Jun OUCHIDA
1
,
Hidetoshi YAMAGUCHI
2
,
Naoki SEGI
2
,
Shiro IMAGAMA
2
1江南厚生病院脊椎脊髄センター
2名古屋大学整形外科
1Spine Center, Konan Kosei Hospital
キーワード:
脊椎インストゥルメンテーション手術
,
spinal instrumentation surgery
,
ナビゲーションシステム
,
navigation system
,
コンピュータ支援整形外科手術
,
computer assisted orthopaedic surgery
,
CAOS
Keyword:
脊椎インストゥルメンテーション手術
,
spinal instrumentation surgery
,
ナビゲーションシステム
,
navigation system
,
コンピュータ支援整形外科手術
,
computer assisted orthopaedic surgery
,
CAOS
pp.938-951
発行日 2018年11月25日
Published Date 2018/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200990
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はじめに
あらゆる分野でハイテク器機の革新はわれわれの想像をはるかに超えており,脊椎外科領域においても例外ではない.この10年の脊椎ナビゲーションの進歩はめざましく,それに伴い使用施設も増えてきている.現在の脊椎外科手術において脊椎インストゥルメンテーション手術(spinal instrumentation surgery:SIS)の果たす役割は大きく,著しい進歩を遂げてきた.SISにおいて椎弓根スクリュー(pedicle screw:PS)などの脊椎インプラントは,不適切な位置に設置されれば重篤な合併症を引き起こすため,脊椎インプラントを適切な位置に設置することはSISで最も優先すべき安全対策である.術中X線や透視,脊髄モニタリング,インプラントデバイスの工夫などさまざまな方法がとられているが,コンピュータ支援整形外科手術(computer assisted orthopaedic surgery:CAOS)のSISの安全対策における有用性は数多く報告されている3,12,14).O-arm®(Medtronic)は,360度完全回転型の術中2D・3D画像システムであり,2009年より本邦に導入され脊椎外科領域におけるCAOSの一翼を担い,2018年9月現在,日本国内で約80台が導入されている.O-armの普及に伴い徐々に脊椎ナビゲーションやO-arm周辺器機も整備され,2016年には第2世代O-arm(O-arm2)も登場した(図1).本邦導入後9年を超え,その適応も広がってきたので,O-armを用いた最新の応用方法について概説する.
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