Japanese
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特集 脊椎脊髄疾患と間違えられそうになった症例・疾患
腕神経叢障害
Brachial Plexopathy
野寺 裕之
1
Hiroyuki NODERA
1
1徳島大学病院神経内科
1Department of Neurology, Tokushima University Hospital
キーワード:
腕神経叢障害
,
brachial plexopathy
,
放射線治療
,
radiation therapy
,
感染性腕神経叢炎
,
infectious brachial plexitis
Keyword:
腕神経叢障害
,
brachial plexopathy
,
放射線治療
,
radiation therapy
,
感染性腕神経叢炎
,
infectious brachial plexitis
pp.123-126
発行日 2018年2月25日
Published Date 2018/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200798
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はじめに
腕神経叢は神経根の延長として末梢側に位置する.脊椎脊髄専門医にとっては,脊髄と神経根は自分たちのフィールドであるが,ほんの一歩外れたところにある腕神経叢は末梢神経専門医にお任せ,という態度をとるべきではないのは,しばしば誤診の理由となることからも明らかであろう.腕神経叢障害の診断が一筋縄でいかない理由はいくつかある.①神経解剖の知識が不十分であること,②神経伝導検査などの電気診断が直接的にアプローチしにくいこと,③画像診断プロトコルが頸椎と比較して確立されていない施設が多いこと,などであろうか.本稿ではまず自験例を提示し,腕神経叢障害を見逃さないポイントにつき述べる.
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