発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184916
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肋間神経移行術(ICNT)による肘屈曲再建の麻痺型別成績を明らかにし,麻痺型による適応や問題点について考察した.腕神経叢を展開して根損傷を確認しICNTを行い,術後3年以上経過観察できた症例,もしくは3年未満にM4となった症例,あるいは二次的再建を行った125例を対象とした.上腕二頭筋に筋電図にて再支配が認められるM1までの期間はC5-C6型がもっとも早く,次いでC5~C7型で,C5~C8型,全型は遅れる傾向にあった.損傷根が少ないほど肘屈曲筋力が得られる傾向がみられた.全体では125例中109例にM3以上の成績が得られた.M2以下の成績不良例は16例で,そのうち13例は全型で,C5-6型に対し有意に成績が劣った
©Nankodo Co., Ltd., 2006