Japanese
English
特集 慢性腰痛(非特異的腰痛)
運動療法
Exercise Therapy for Low Back Pain
川口 善治
1
Yoshiharu KAWAGUCHI
1
1富山大学医学部整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Toyama
キーワード:
腰痛(low back pain)
,
運動療法(exercise therapy)
,
エビデンス(evidence)
Keyword:
腰痛(low back pain)
,
運動療法(exercise therapy)
,
エビデンス(evidence)
pp.43-49
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200282
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はじめに
慢性腰痛には,保存療法のうち単独で有効性が確認されている治療法はない11).よって,われわれは慢性腰痛に対して,保存的加療から手術的加療までさまざまな治療方法を駆使して,その対応にあたっている.慢性腰痛の治療は,痛みを0にすることではなく,痛みがありながらも独力で動いて通常の日常生活動作をなんとか維持することを目的としている.かかる観点から,慢性腰痛に対する運動療法は最も効果がある治療法の1つであり,すべての患者に当てはまる治療法である.また,運動療法は,運動器疾患を扱うわれわれ整形外科医にとっても最もなじみやすく,適切な知識をもっている治療法のはずである.本稿では,慢性腰痛に対する運動療法のこれまでのエビデンスと,われわれの勧める運動療法の実際とその効果を述べる.
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