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特集 高齢化社会の腎泌尿器疾患診療UpToDate
各論―フレイル・サルコペニア
透析患者のフレイル・サルコペニアに対する治療
Renal rehabilitation for frailty and sarcopenia in CKD patients with hemodialysis
上月 正博
1,2
KOHZUKI Masahiro
1,2
1山形県立保健医療大学
2東北大学名誉教授
キーワード:
慢性腎臓病(chronic kidney disease)
,
腎臓リハビリテーション(renal rehabilitation)
,
運動療法(exercise therapy)
,
透析(hemodialysis)
Keyword:
慢性腎臓病(chronic kidney disease)
,
腎臓リハビリテーション(renal rehabilitation)
,
運動療法(exercise therapy)
,
透析(hemodialysis)
pp.778-783
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000734
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はじめに
今から42年前,筆者が医師になりたての時代では,腎臓病患者には「安静にさせる」ことが治療の常識であった。「起立性蛋白尿」という医学用語があることからもわかるように,散歩すると蛋白尿が混じるおそれがあるため,検診の日の朝は運動しないようにと,健常者も注意された。しかし,この10数年で基礎的・臨床的なエビデンスが構築され,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の治療は「運動制限から運動療法へ」というコペルニクス的転回を果たした。本稿では,透析患者のフレイル・サルコペニアに対する治療に関して,腎臓リハビリテーション(腎臓リハビリ)を中心に概説する。
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