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イラストレイテッド・サージェリー 手術編Ⅱ-80
後弯変形の矯正術—Ponte骨切り術
Kyphosis Correction Using Ponte Osteotomy Technique
渡辺 航太
1
Kota WATANABE
1
1慶應義塾大学先進脊椎脊髄病治療学
1Advanced Therapy for Spine and Spinal Cord Disorders, Keio University
pp.685-692
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200185
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はじめに
Ponte骨切り術はAlberto Ponteによって,Scheuermann病における胸椎過後弯例に対する変形矯正の手技として報告された1).一方,同手技と混同される手技としてSmith-Petersen骨切り術がある2).双方,両側の椎間関節,黄色靭帯などの後方要素を切除し,生じた間隙に圧迫力を加えて後方要素を短縮することで後弯を矯正する,という点では同じである.しかし,Ponte骨切り術はScheuermann病などの後弯に対し,多椎間で骨切りを行い後弯の矯正を行うclose wedge typeの手技であるが(図1),本来Smith-Petersen骨切り術は,強直性脊椎炎例に対して1カ所に骨切りを加え,同部位の後方を短縮し,さらに前方要素を開大して後弯を矯正するopen wedge typeの骨切り術である.
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