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イラストレイテッド・サージェリー 手術編Ⅱ-120
脊柱変形の矯正術—Pedicle subtraction osteotomy
Pedicle Subtraction Osteotomy for a Patient with Sagittal Imbalance
渡辺 航太
1
Kota WATANABE
1
1慶應義塾大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University School of Medicine
pp.979-984
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201524
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適応疾患
脊柱矢状面バランスの悪化に伴い健康関連QOL(health related quality of life:HRQOL)は低下する2).良好な矢状面アライメントを獲得するには,pelvic incidence,pelvic tilt,sacral slopeといった骨盤パラメータを指標に,目標とする腰椎前弯角を設定することが重要である.Pedicle subtraction osteotomy(PSO)は椎弓,椎弓根そして椎体を切除するいわゆるthree column osteotomyであり1),腰椎前弯を形成するために椎間関節のリリース,Ponte osteotomy,後方進入椎体間固定術を用いても目的の前弯が獲得できない場合に適応を検討する.主な適応は後弯例であるが,その中でも圧迫骨折後の椎体変形例,先天性後側弯症例,再手術例で多くの椎間で骨癒合が得られている例などで,局所で大きな矯正が必要な症例である.
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