Japanese
English
特集 脊椎脊髄外科の最近の進歩
Ⅰ.脊椎アライメント/画像診断
頚椎後弯症の矯正手術
-―診断と手術ストラテジー―
Global spinal alignment and surgical treatment in cervical kyphotic deformity
竹本 充
1
Mitsuru TAKEMOTO
1
1京都市立病院,整形外科・脊椎外科
キーワード:
Cervical kyphotic deformity
,
Global spinal alignment
,
Spinal instrumentation surgery
Keyword:
Cervical kyphotic deformity
,
Global spinal alignment
,
Spinal instrumentation surgery
pp.467-480
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000857
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:頚椎後弯症患者に特徴的なQOL障害として,神経障害以外では,水平視困難や頭部重心の前方移動に伴う頚部愁訴などがある。患者はこれらの症状を上位頚椎過前弯・胸椎以下の脊柱前弯化などによって代償する。近年,頭位・上位頚椎・中下位頚椎・胸椎・腰椎・骨盤下肢など,脊柱および全身の矢状面アライメントとその相互関係が明らかになってきており,頚椎後弯症治療における診断と治療ストラテジー,治癒効果判定に活用されている。手術治療については,近年の頚椎instrumentation手術の進歩により,適切な治療ストラテジーと正確な手術手技を駆使することで良好な結果が得られるようになってきた。しかし,高齢者で上位頚椎や胸腰椎など代償部位の変性も合併しているケースなどでは,矯正目標を含めた手術ストラテジーの決定に悩まされることも少なくない。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.